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New 守護神
 監 督:アンドリュー・デイヴィス
 出 演:ケビン・コスナー、ジェイク・フィッシャー、セラ・ウォード

 任務中に同僚を失い、それがトラウマとなってしまった伝説のレスキュー隊員(ケビン・コスナー)は上司の命令を受けて現役を一時退き、エリート隊員を養成するスクールの教官として赴任することになる。そこで同じように心の傷を持った訓練生(ジェイク・フィッシャー)と出会う…

 これまでにも『愛と青春の旅立ち』『トップガン』など教官と訓練生を題材にした同様のヒューマンドラマが大ヒットしている。特に主演のケビン・コスナーは、不器用だが自分の信念を貫く男といったキャラクターをもっもと得意とする俳優である。そんな彼の持ち味がいかんなく発揮された作品と言える。
 訓練生役のジェイク・フイッシャーもとてもチャーミング。海難救助シーンも迫力があり、かなりエキサイティングな2時間19分だった。

◆2007年2月10日より全国ロードショー

アメリカ(2006年)

★★

2時間19分

2006年12月

New jackass number two
 監 督:ジェフ・トレメイン
 出 演:ジョニー・ノックスヴィル、バム・ジェラ、クリス・ポンティアス
 WARNING!! 警告
「この映画のスタントマンはただのバカです。
 クソガキや幼稚な大人は絶対にマネしないように」
というふざけたオープニングメッセージで始まる作品。

 超ド級の身体を張ったイタズラ、どっきり、実験のオンパレード。期待どおりのバカさ加減、史上最強のおバカ映画である。日本に「電撃ネットワーク」という過激なパフォーマンスをウリにしている集団がいるが、こいつらの過激さに比べたら子供だましに見えてしまう。大真面目に命がけのバカやってのけるこいつらにある種の感動さえ覚える。でもきっと見ていて気分が悪くなる人もいるだろうな〜。

◆2007年1月13日より池袋シネマサンシャインにてロードショー

アメリカ(2006年)

★★

1時間32分

2006年12月

New 長州ファイブ
 監 督:五十嵐匠
 出 演:松田龍平、山下徹大、北村有起哉、三浦アキフミ、前田倫良
 長州ファイブとは、幕末期に吉田松陰の教えを受け鎖国状態の日本を飛び出した5人の若者(伊藤博文、井上肇、井上勝、遠藤謹助 山尾庸三)がイギリスに渡って西洋文明を学び、後の近代国家健立に尽力するという話し。男のロマンと愛に満ちたかなり見ごたえのある作品である。
 幕末の歴史を知らない人にもとてもわかりやすいストーリーで、うまく2時間にまとめられている。

◆2007年正月第2弾 シネマート六本木ほか全国順次ロードショー

日本(2006年)

★★★

1時間59分

2006年12月

New デッド・オア・アライブ
 監 督:コーリー・ユン
 出 演:ジェイミー・プレスリー、デヴォン青木、ケイン・コスギ
 大ヒット・ゲームの実写映画版。
 内容的には「バイオハザード」「チャーリーズ・エンジェル」などと同系統のアクションムービーといえる。
 ワイヤーワーク、CGIも多用されてはいるが、それぞれの役者の生身のアクションシーンもかなりの迫力だ。中でもデヴォン青木は実に不思議な魅力を持った女優。彼女の切れのいいアクションも見ものである。
 ケイン・コスギは日本のドラマよりものびのびと芝居をしている気がする。

◆2007年2月10日よりスバル座ほか全国ロードショー

アメリカ(2006年)

★★

1時間26分

2006年12月

沈黙の傭兵
 監 督:ドン・E・ファンルロイ
 出 演:スティーヴン・セガール、ルーク・ゴス、ジャクリーン・ロード
 スティーヴン・セガールの沈黙シリーズの最新作。
 戦場で失った戦友との約束を果すため、そしてその家族を守るために過酷な任務に立ち向かう一人の傭兵。銃撃戦や戦場での戦闘シーンはそれなりに迫力はあるが、なにせ主演のセガールはぶくぶく太っていて動きも鈍く、アクションシーンも小手先でちょちょいとごまかしている感じ。これではアクションスターと呼ぶにはちとつらいかも。
 大物武器商人の息子を刑務所から脱獄させるというテーマもなんかボヤケていてよくわからない。

◆2006年12月16日より銀座シネパトスにてロードショー

アメリカ(2006年)

1時間36分

2006年11月

海でのはなし。
 監 督:大宮エリー
 出 演:宮崎あおい、西島秀俊、勝野洋、毬谷友子
 自分の父親が浮気をしてるのでは?と疑っていた楓(宮崎あおい)。ところが実は母親が父親の愛人であることを知ってしまう・・・。
 とてもピュアなラブストーリー。
 宮崎あおいと西島秀俊の二人は9月まで放送されていたNHK朝ドラ「純情きらり」でも共演していたが、この作品でもなかなか息の合った自然な演技を見せている。とくに西島の不器用で木訥とした青年ぶりがいい。そして全編に流れるスピッツの音楽が演出効果をグーンと盛り上げている。

◆2006年12月16日よりユーロスペースにてレイトショー

日本(2006年)

★★

1時間11分

2006年11月

ワールド・トレード・センター
 監 督:オリバー・ストーン
 出 演:ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ、マギー・ギレンホール
 2001年9月11日、テロリストたちによってハイジャックされた2機の旅客機がニューヨークの世界貿易センタービルに激突した。被災者を救出するために世界貿易センタービルの中に入り、ビルの倒壊によって生き埋めとなってしまった2人の港湾警察官と彼らの無事を祈る家族の姿を描いた真実のドラマ。
 この作品では政治的な背景は一切描かれていない。ビルの倒壊という二次災害のエピソードを中心に家族との絆、生に対する希望、そして軌跡的の生還までが真実にもとづいて忠実に描かれている。瓦礫の中でお互いに姿が見えない者同士が言葉だけで励まし合う。そのセリフのやりとりがリアル。緊張感と臨場感と感動に包まれた2時間だった。
 主役の2人はほとんど顔が見えず動きもなくセリフだけの芝居だったがかなりの好演と言っていいだろう。

◆2006年10月7日より全国ロードショー

アメリカ(2006年)

★★★

2時間9分

2006年9月

出口のない海
 監 督:佐々部清
 出 演:市川海老蔵、伊勢谷友介、上野樹里、塩谷瞬
 もと甲子園の優勝投手の並木浩ニ(市川海老蔵)は大学進学後に肩を痛めエースの座を失う。そんな中、日本は大平洋戦争の突入し並木は海軍に志願。さらに敗戦が濃厚になると並木は人間魚雷『回天』に志願する。そして・・・。
 自ら戦地に身を投じる1人の若者。その若者の考え方、生き方をとおして「生きること、死ぬことの意味とは?」という問いかけがこの作品のテーマになっている。とても重いテーマだが、意外とすがすがしさを感じさせる作品だ。
 これまであまり人間魚雷「回天」の中身は知られていなかったが、この作品では操縦訓練などのシーンによってその中身が詳しく描かれている。

◆2006年9月16日より全国ロードショー

日本(2006年)

★★★

2時間1分

2006年9月

40歳の童貞男
 監 督:ジャド・アパトウ
 出 演:スティーブ・カレル、キャサリン・キーナー
 ふとしたことから自分が童貞(ヴァージン)であることが会社の仲間たちにバレてしまう40男のアンディ。それから仲間たちによるアンディの童貞喪失大作戦を始まる・・・
 のっけから際どいセリフのオンパレード。でも決して下品さを感じさせない、むしろセンスの良さを感じる。バカバカしさの中に人間味が溢れるストーリーは、まさに大人たちの青春映画といったところ。
 この作品は日本ではR15指定になっているようだが、ストーリーの中に「セックスより大事なものは愛である」といったテーマがしっかり描かれている。だから、ぜひ子供にも見てほしい作品である。
 ラストに出演者全員が「アクエリアス」を歌うところはインド映画のエッセンスを取り入れているのだあろうか。
 アンディの童貞脱出の手助けをする会社の同僚を演じている脇役陣がとてもいい味を出している。

◆2006年9月2日、ユナイテッド・シネマとしまえん
          9月30日、ユナイテッド・シネマ岸和田にてロードショー

アメリカ(2005年)

★★★

1時間56分

2006年8月

サムサッカー
監 督:マイク・ミルズ
出 演:ルー・ブッチ、ヴィンス・ヴォーン、ティルダ・スウィントン、キアヌ・リーブス
 と言ったって、サムさんがサッカーをしてるわけじゃない。実はこれ映画のタイトルなのだ。
17歳になっても親指をしゃぶるクセ(サムサッキング)がやめられない少年が、自分の将来の夢と現実との狭間の中でもがき苦しみながら成長してく。飲酒、ドラッグ、セックス・・・少年の成長を綴った青春ドラマ。
 実はこの親指をしゃぶるクセというのは小児期にはよくみられる正常な行動なのだそうだ。
ストレスを感じたときなどにしゃぶるそうだが、ほとんどの子供は1〜2歳までにやめるという。
5歳を過ぎても習慣的に続けていると口蓋の形が変わったり、歯並びが悪くなったりすることがあるという。
 そういえばサッカーのW杯を観てたらイタリアのトッティもゴールを決めた瞬間に親指をしゃぶるポーズをしていたな。トッティさんはいまだにしゃぶりクセが治ってないってこと?
 さて、主人公のジャスティン少年は17歳になっても親指しゃぶりがやめられず、歯並びの矯正治療に通っている。彼が通う診療所のドクターを演じているのがキアヌ・リーブスだ。セリフもそんなに多くない脇役なのだが、催眠術ができる風変わりな歯医者さん役を大真面目に演じている。
 ひょっとしたらキアヌは主役よりもこのぐらいのポジションの役のほうがいい味を出せるのかもしれない。

◆2006年9月、シネマライズにてロードショー

アメリカ(2005年)

★★★

1時間36分

2006年8月

ハッスル&ブロウ
 脚 本・監 督:クレイグ・ブリュワー
 出 演:テレンス・ハワード、アンソニー・アンダーソン、タリン・マニング
 生業がポン引きという堕落した日々を送っていた一人の男が、言葉を自在に操ることができるという自分の才能を生かし一度はあきらめていた音楽の道に再チャレンジするという話。
『ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン』という作品で実在のラッパーのマネジャー役を演じているテレンス・ハワードが、この作品ではラッパー役(Dジェイ)を好演している。
 なんと言っても吹き替えなしで本人が歌っているラップシーンがイカしてる。
 ポン引きと娼婦の関係はとかく暗いイメージがつきまとうが、この作品では不思議な愛情で結ばているDジェイと娼婦たちとの関係がうまく描かれている。

◆2006年8月12日よりみゆき座他全国ロードショー

アメリカ(2005年)

★★★

1時間56分

2006年7月

ハイテンション
 監 督:アレクサンドル・アジャ
 出 演:セシル・ドゥ・フランス、マイウェン、フィリップ・ナオン
 休暇を利用して友人の実家にやってくるマリー。その日の夜、突然やってきた殺人鬼に家族が次々と惨殺していく・・・
 しょっぱなから鮮血ドバ〜&残殺シーンの連続でタイトルどおりのハイテンションなスプラッタホラーだ。殺人鬼が使う小道具も剃刀、斧、チェーンソーといった定番スタイル。CGを多用していないぶんリアルさが出ている。
 ラストの意外などんでん返しにはちょっと不自然さを感じた。
 全体的にテンポのいいストーリー展開でアッという間の90分だった。
 英語の吹き替えになっているせいか、フランス映画というよりアメリカンスプラッタのにおいを感じる作品だ。

◆2006年8月26日よりロードショー公開

フランス(2003年)

★★

1時間31分

2006年7月

バタリアン4
 監 督:エロリー・エルカイェム
 出 演:ピーター・コヨーテ、ジョージ・キーフ、ジャナ・クレイマー
 『オバタリアン』(日本だけ)なんていう流行語まで生んだゾンビ映画の大ヒットシリーズの最新作。今回もストーリー性、テーマ性をまったく感じさせないB 級作品としてのクオリティをしっかり保っている。
「脳みそが食いてぇ〜!!」と言いながら襲って来るゾンビたちがかわいい。だが、いま一つ物足りなさを感じる。今回のゾンビは銃で頭を打ち抜かれるとあっさり死んでしまうからだ。それに襲って来るゾンビの数が少ない。ゾンビ物の見どころの一つはこれでもかっていうほどウジョウジョ現れるゾンビなのだ。
 ラストに最強のゾンビみたいなのが2体出て来るがこれもイマイチ迫力不足だった。

◆2006年7月8日より銀座シネパトス他でロードショー

アメリカ(2005年)

★★

1時間30分

2006年6月

ハード・キャンディ
 監 督:デイヴィッド・スレイド
 出 演:パトリック・ウィルソン、エレン・ペイジ
 32歳のファッションカメラマンのジェフは出会い系サイトのチャットで知り合った14歳の少女ヘイリーを自宅にうまく誘い入れた、と思ったら、実はそれは少女が巧妙に仕組んだ罠だったのだ。そこから彼女のゲームが始まる・・・いわゆるドキッとするような恐怖はないが、じっとして見ていることができない何か不思議なコワさに襲われる映画。
 14歳の少女ヘイリーを演じたエレン・ペイジの入り込み演技はなかなかだ。あどけない素顔に澄んだ瞳がとてもキュート。だがその瞳の奥に狂気が潜んでいる。彼女、14歳にしてはアップの顔に小ジワが目立つな〜と思ったら、実はこの映画を撮影した時はすでに17歳だったという。なるほどね。

◆2006年シネマライズにて夏休みロードショー

アメリカ(2005年)

★★

1時間43分

2006年6月

ユナイテッド93
 監 督:ボール・グリーン・グラス
 出 演:コーリイ・ジョンソン、デニー・デュロン、タラ・ヒューゴ

 2001年9月11日は世界中の誰もが忘れられない日となった。米国で同時多発テロが起きた日である。その日、米国の各地で4機の旅客機がハイジャックされ、そのうちの3機はターゲットに到達。しかし1機だけがテロの目標に達せずペンシルベニアの郊外に墜落した。この作品はその4機目(ユナイテッド93便)に乗っていた乗客乗員の物語だ。

 乗客乗員全員が亡くなっているので、実際に機内で起きたことは誰にも分からない。おそらく関係者の証言や家族との電話のやりとりなどを徹底取材したのだろう。とにかくこの映画ではハイジャックされた機内での乗客の恐怖体験、さらにはテロリストたちに立ち向かう姿が実にリアルに再現されている。機内での会話や管制塔とテロ犯とのやりとりはセリフというより生の声に近く、
まさにドキュメンタリーと表現してもいいぐらいのリアルさである。乗客を演じているのはまったくの無名俳優。また航空管制官たちや軍関係者も実際に立ち会った本人たちが演じているという。
ただこの映画を観ていてハイジャックは防げたのではないかという疑問も残った。

◆2006年8月12日よりみゆき座ほか全国ロードショー

アメリカ(2006年)

★★★

1時間30分

2006年6月

M:i:III
 監 督:J.J.エイブラムス
 出 演:トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ヴィング・レイアム
 ご存知、トム・クルーズ主演の『ミッション・インポッシブル』6年ぶりのシリー第3弾。
 今回のミッションはある組織に誘拐された部下リンゼイを救い出すことで始まる。そして誘拐された恋人を救い出すために敵のアジトに乗り込むイーサン(トム・クルーズ)に、これまでにない最大の不可能が待ち受けている。
 しょっぱなからドキドキ、ワクワクそしてどんでん返しとまさにノンストップアクション映画。アクション、サスペンス、スピード感満載の文句なしに楽しめる作品。あっという間の2時間6分だった。

◆2006年7月8日より日劇1他全国超拡大 ロードショー

アメリカ(2006年)

★★★

2時間6分

2006年6月

ニューヨーク・ドール
 監 督:グレッグ・ホワイトリー
 出 演:アーサー・ケイン、デヴィット・ヨハンセン、シルヴェイン・シルヴェイン
 70年代後半、世界のロックシーンはグラム・ロックからパンクロックへと変わろうとしていた。そんな中、NYにおいてその橋渡し的存在だったのが“ニューヨーク・ドールズ”だ。このグループは73年の戦慄のデビューからたったの3年で解散している。その背景にはアルコール、ドラッグ、内輪もめなどがあった。
 この作品はニューヨーク・ドールズのオリジナルメンバーの一人、アーサー・ケイン(ベース)の軌跡を追ったドキュメンタリーである。
 ニューヨーク・ドールズの解散後、アーサーはロサンゼルスに移り住みソロ活動を始める。しかし音楽活動は思うようにうまくいかず、徐々にアルコールに溺れていく。そんな彼の人生もモルモン教との出会いで大きく変わる。音楽活動をやめロス郊外の図書館の雑務をしながら静かな生活を送っているアーサーのもとにある日、ニューヨーク・ドールズの再結成話しが持ちかけられる。2004年6月、ロンドンで行われたコンサートは大成功。そして、ロスに戻った彼はまた元の静かな生活にもどる。映像を通してアーサーの心の動きが鮮明に伝わってくる。
 私は70年代ニューヨークに住みニューヨーク・ドールズのメンバーとは面識もあったこともあり、この作品を観て、ただただ懐かしさが込み上げてくるばかりだった。

◆2006年6月3日よりシネセゾン渋谷にてレイトショー

アメリカ(2005年)

★★★

1時間19分

2006年6月

TWO LOVE[二つの愛の物語]

歌手の浜田省吾の楽曲にインスパイアされて作られた二つの短編映画。

キャッチボール
 脚 本・監 督:橋本直樹
 出 演:時任三郎、康汰、島綾佑、小島秀和
 康汰、綾佑の二人の兄弟は単身赴任の父親に会うために、電車に乗って父親(時任)の住む新潟へと向かう。ところが途中、弟の綾佑がバックを駅のトイレに忘れてしまう。
 一方、子供が来ることなどまったく聞いていない父親は、休日を自宅で過ごしていたが、突然仕事上のトバブルが発生し、それを処理するために奔走する。
 父親と息子たちが抱えるトラブルをシンクロさせながらストーリーは展開していく。家族の愛、やさしさに溢れた心暖まる作品。
 出演者、特に二人の子供の演技がとても自然。おそらくアドリブを重視した演出だったのだろうか。

君と歩いた道
 脚 本・監 督:橋本直樹
 出 演:柳生みゆ、森田直幸、渡辺奈緒子
 子供の頃、クラスに女子の転校生がやってくるとなんかワクワクしたものだ。しかも転校生は必ずかわいくミステリアスな存在だった気がする。
 この映画のヒロイン、木原真琴は黒髪の美しい少女。転向先の中学でも周りに溶け込もうとせずかたくなに孤独を貫く。そんな彼女に思いを寄せる同級生の大吾・・・。
 孤独な少女と、彼女に近づこうとする少年の淡い恋心を描いたひと夏の物語。地方の美しい田園風景が映像効果をいっそう盛り上げている。

◆2006年初夏、シアターN渋谷にてレイトショー

日本(2005年)

★★★
 

2006年5月

インサイド・マン
 監 督:スパイク・リー
 出 演:デンゼル・ワシントン、クライブ・オーエン、ジョディ・フォスター
 スパイク・リーの最新作はサスペンスだった。文句なく楽しめる一級の娯楽作品である。
 マンハッタンの銀行が強盗団に襲られた。人質50人をとって立てこもる犯人グループは、人質全員に自分たちと同じ格好にさせるという目くらまし作戦にでた。さらに高飛び用のジャンボジェット機を用意するように要求する犯人。ところが、あたかも金庫の金目当ての強盗に見せかけた犯罪の裏には巧妙な計算が隠されていたのだ・・・
 敏腕捜査官役のデンゼル・ワシントン、犯人グループのリーダー役のクライブ・オーエン、そして交渉人の女性弁護士役のジョディ・フォスター。この3人のレベルの高い演技対決は見ごたえがある。犯人と捜査官との駆け引きなどスリリングなシーンもふんだんに盛り込まれ、ストーリーが進むにつれてどんどん引き込まれていった。
 同じ銀行強盗の話で「陽気なギャングが地球を回す」っていう日本の映画があるが、個人的にはこちらのほうが好き。

◆2006年6月10日よりみゆき座ほか全国一斉ロードショー

アメリカ

★★★

2時間8分

2006年5月

陽気なギャングが地球を回す
 監 督:前田哲
 出 演:大沢たかお、鈴木京香、佐藤浩市、松田翔太
 一言でいうと日本版“オーシャンズ11”とでも言おうか、テンポもよく出演者のそれぞれのキャラがうまく生かされている。邦画の中ではエンターテーメント性のかなり高い作品といえる。中でもスリの天才を演じた松田翔太は故・松田優作の次男は、映画初出演ながらメリハリの利いた堂々たる演技を見せている。脇役陣はほとんどが小劇団の出身者。「ナイロン100°C」の大倉孝二、「阿佐ヶ谷スパイダーズ」の中山祐一郎の個性が光っていた。佐藤浩市もさすがという演技を見せているが、金髪で若作りのヘアスタイルにはちょっと無理が・・・?
 カーチェイスシーンのCG合成がイマイチ。

◆2006年5月13日よりロードショー

日本(2005年)

★★

1時間32分

2006年5月

ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン
 監 督:ジム・シェリダン
 出 演:カーティス“50セント”ジャクソン、テレンス・ハワード
 アメリカでは刑務所内からデビューした元ギャングのラッパーなんてのもけっこういると聞くが、この映画の主人公、マーカスは元ドラッグのディーラー。ある日、強盗事件を起こした帰り道、何ものかに至近距離から9発の弾丸を浴びる。だが奇跡的に命をとりとめ、その後、必死のリハビリと音楽作りに専念し、ついにヒップホップ界のスーパースターにまで登りつめるという壮絶なサクセスストーリー。
 この作品はマーカスを演じているカーティス“50セント”ジャクソンが自らの半生を書き下ろした自伝を『マイ・レフトフット』『父の祈りを』など社会派映画の監督として知られるジム・シェリダンが映画化。
「俺は神を信じている。9発もの銃弾を浴びても死ななかったのは、俺を生かしておく理由があったからだろう。・・・50セント」
 50セントの真に迫った演技がスクリーンからガンガン伝わってくる。その音楽性がエミネムからも高く評価されているという50セントだ。
 ラストのライブシーンで歌う50セントは涙が出るほどカッコいい。彼のファンにとってはたまらない作品といえそうだ。

◆2006年初夏、シネマライズにてロードショー

アメリカ(2005年)

★★★

1時間58分

2006年4月

ふたつの恋と砂時計
 監 督:コン・ジョンシク
 出 演:ハ・ジウォン、ヨン・ジョンフン、ヒョンビン
 アメリカの女流作家ジーン ウェブスターの「あしながおじさん」をベースにしているこの作品は、原作の「真実の愛」というテーマをしっかり残しながら、さらに大胆なオリジナルのテ−ストを加えた作品に仕上がっている。原作では少女とあしながおじさんの二人の愛を描いているが、この『ふたつの恋と砂時計』ではヒロインがたまたま読んだEメール上の男女の愛の物語りが同時進行するところが面白い。
 韓国映画の十八番とも言える純愛路線ではあるが、ついつい入り込んでしまう。切なさ甘酸っぱさの中にしっかりとコミカルなテ−ストも取り入れている。バックグラウンドの曲と流れるようなストーリーがうまくマッチしていて心地よい。映像もとてもきれい。

◆2006年4月1日よりシアターイメージフォーラムにてロードショー

韓国(2005年)

★★★

1時間38分

2006年4月

バイバイ、ママ
 監 督:ケヴィン・ベーコン
 出 演:キラ・セジウィック、マット・ディロン、ケヴィン・ベーコン、サンドラ・ブロック
 ケヴィン・ベーコンの初監督作品。
 世の中、夫はいらないけど子供だけは欲しい、という女性がけっこう多い。そんな女性にとってセックスとは子供を生むための手段にすぎない。放任主義の両親に育てられまったく親の愛情を知らずに育ったエミリー。やがて大人になったエミリーは計画的にシングルマザーになる。生まれた子供に限りない愛情をそそぎ、子供と二人だけの世界を作り上げて行く。だが、いつしか子供にも人格や理性が生まれ、やがて子供と母親の間に大きな溝ができる。
 現在と過去(回想シーン)をオーバーラップさせながらストーリーが展開していく。
 エミリー役のキラ・セジウィック(ベーコン夫人)がなかなか好演している。
 回想シーンでたびたび登場するケヴィン・ベーコンのファッションがイカしてる。
 デヴィット・ボーイの曲が映像ととてもマッチしていた。

◆2006年4月1日よりシアターイメージフォーラムにてロードショー

アメリカ(2004年)

★★

1時間26分

2006年4月

BIG RIVER
 監 督:船橋 淳
 出 演:オダギリ・ジョー、カヴィ・ラズ、クロエ・スナイダー

 世界中を旅するバックパッカーの日本人青年(オダギリ・ジョー)と消息不明の妻を探しにアメリカにやってきたパキスタン人。そしてアル中の祖父の面倒をみながらアリゾナ砂漠の小さな町の
トレーラーハウスに暮らすアメリカ女性の3人がひょんなきっかけで出会う。最初はギクシャクしていた3人だが、徐々に心が通じ合いはじめる・・・

 セリフは全編すべて英語、日本語は一切出てこない。オダギリくんは海外で演劇の勉強してたことがあるそうで、セリフ(英語)の言い回しがけっこう自然だ。
 ドラマチックな盛り上がりこそほとんどないが、雄大なアリゾナ砂漠の風景とゆっくりとしたリズムで展開していくストーリーが心地よい。

◆2006年5月、テアトル新宿ほか全国ロードショー

日本(2005年)

★★

1時間45分

2006年4月

春の日のクマは好きですか?
 監 督:ヨン・イ
 出 演:ペ・ドゥナ、キム・ナムジン
 ヨン・イ監督の初監督のラブコメディ。
『リンダ リンダ リンダ』(山下敦弘監督)で韓国からの留学生を好演したペ・ドゥナが、この作品では「いつか自分にも運命の出会いが…」なんて夢を抱いているが、なかなか恋を実らせることができない不器用な女の子ヒョンチェを演じている。
全般的に美人系の多い韓国女優陣の中にあって、ペ・ドゥナは美人というよりどちらかといえばキュート。だからとても親しみを感じる。彼女の魅力は表情の豊かさとメリハリのきいた演技。相手役のキム・ナムジンとのセリフのやり取りも面白い。
 全体のトーンはジャン・ピエール・ ジュネ監督の「アメリ」っぽい感じがしないでもないが…

韓国(2003年)

★★

1時間38分

2006年3月

ナニ−・マクフィーの魔法のステッキ
 監 督:カーク・ジョーンズ
 出 演:エマ・トンプソン、コリン・ファース、ケリー・マクドナルド

 1年前に母親を失った7人の子供たちは、父親がナニー(家庭教師兼べピーシッター)を雇う度にイタズラを繰り返すためナニ−は次々にやめてしまう。そんなある日、魔法のステッキを持ったナニー・マクフィーがやってきた。そしてナニー・マクフィーはステッキの魔法の力を借りて子供達に5つのしつけを始める・・・

 オスカー女優のエマ・トンプソンが特殊メイクで独特な風貌を作り、不思議なナニーになりきっている。冷静沈着なキャラは彼女にピッタリという感じ。しつけの1つ完了するごとに彼女の顔が変化していくアイデアがとても面白い。
 ラストシーンで季節はずれの雪が降ってくるシーンはなんともファンタスティック。
 「手におえない子供たちと大人に捧ぐ」と書かれたエンディングのテロップも印象的だった。

◆2006年4月15日より銀座みゆき座ほか全国ロードショー

米英仏(2005年)

★★★

1時間38分

2006年2月

ドゥーム
 監 督:アンジェイ・バートコウィアク
 出 演:カール・アーバン、ロザムンド・パイク、デオビア・オパレイ
 この作品をあえて表現するならばエイリアン、プレデター、ゾンビのスプラッタホラー的要素にマトリックス、バイオハザードのアクション的要素をミックスしたSFホラーアクション。
 ストーリーは、カリフォルニアの海兵隊特殊部隊RRTSの精鋭8人が火星にある研究所の危機を救うために未知の生命体と戦うというストーリー。
 作品の元になっているのは全世界大ヒットを記録した「ドゥーム」というPCゲームソフト。ゲームではモニターがプレイヤ−自身の目となり、敵と戦いながらストーリーを展開して行くが、この映画でも自分があたかもシューティングゲームをやってるような感覚になる場面がある。
 目新しさは感じられないもののテンポと迫力は申し分なく、かなり楽しめる作品だ。

◆2006年4月1日より銀座シネパトスほか全国 ロードショー

アメリカ(2005年)

★★

1時間44分

2006年2月

コルシカン・ファイル
 監 督:アラン・ベルベリアン
 出 演:ジャン・レノ、クリスチャン・クラヴィエ、カテリーナ・ムリノ
 一見サスペンス映画かと思いきや、中身は60〜70年代のフレンチコメディ風。
 舞台はタイトルにもある通り、地中海に浮かぶフランス領の優美な島“コルシカ島”。行く先々で事件に巻き込まれる私立探偵(クリスチャン・クラヴィエ)と民族主義運動のリーダー役のジャン・レノの二人を中心にストーリーは展開される。
 ジャン・レノの存在感はさすがではあるが、私的にはとぼけた探偵を演じたクリスチャン・クラヴィエの軽妙な演技に感心させられた。

◆2006年3月11日(土)より銀座シネパトス他全国順次ロードショー

フランス(2004年)

★★

1時間32分

2006年2月

ジャーヘッド
 監 督:サム・メンデス
 出 演:ジェイク・ギレンホール、ピーター・サースガード、ジェイミー・フォックス
 銃を向けるべき相手の見えない戦場(砂漠)でひたすら待つことを強いられ、エネルギーを発散することができず、その欲求を内側に爆発させる兵士たち。だが遂に戦いの瞬間が訪れが・・・。 海兵隊員に憧れ湾岸戦争に志願した一人の若者の過激な訓練と苦悩の日々を描いた人間ドラマ。
いつの時代どんな場所でも戦場というところは人間を変えてしまう。ある種の覚醒状態に置かれた兵士たちのむごさ、切なさがリアルに描かれている。人を殺すことばかり考えはじめる。そして人殺しが正当化されるその異常さ。
 ストーリーはフルメタルジャケットとよく似ている気がする。
 バックに流れるトーキング・ヘッズ、トム・ウェイツ、C+Cミュージック・ファクトリーなどの曲も映像効果を盛り上げている。

◆2006年正月第2弾、全国ロードショー

アメリカ(2005年)

★★★

1時間3分

2006年2月

フライトプラン
 監 督:ロベルト・シュヴェンケ
 出 演:ジョディ・フォスター、ショーン・ビーン、ピーター・サースガード
 女性航空機設計士カイル(ジョディ・フォスター)と幼い娘ジュリアは、最新型ジャンボ機に乗ってベルリンからニューヨークへと向かった。ところが、高度1万メートルの上空で娘が忽然と姿を消した。しかも乗客、乗員の誰一人としてジュリアを見ていないという。不思議なことに、ジュリアの搭乗記録も消えていた・・・
 これまでのハイジャック物とは一味違う。あえてジャンル分けすると心理サスペンス物ということになるんでしょうが、アクション、パニック、シリアス、はたまたサイコホラーといった要素をふんだんに盛り込んだ娯楽大作。
 内容の面白さもさることながら、最大の見どころはジョディ・フォスターの演技だ。ジョディが演じてるのは機内で行方不明になった愛娘を取り戻すために体を張って闘う強い母親役。その感情移入の凄さに脱帽。ダテに2度もオスカー(主演女優賞)を手にした女優さんじゃないってことを再認識した。
 スッチー役の女優の一人が浅丘ルリ子のそっくりさんだった。

◆2006年1月28日より全国ロードショー

アメリカ(2005年)

かなりGOOD!
★★★★

1時間38分

2006年1月

サウンド・オブ・サンダー
 監 督・撮 影:ピーター・ハイアムズ
 出 演:エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーマック、ベン・キングズレー
 過去や未来への旅“タイムトラベル”は人類永年の夢。科学技術が目ざましく発達した今日でもまだまだ空想の世界の話である。だがそんな夢もバーチャル(仮想現実)映像という形なら叶えることができる。
 この作品がズバリそれである。観ている1時間半あまりはかなりリアルな擬似時空間旅行を楽しめた。
 西暦2055年のシカゴ。ある旅行会社が企6500万年前へタイムスリップして恐竜狩りをするというトラベルツアーを企画。このツアーの参加者の一人があるちょっとしたもの持ち帰ってしまったことによって未来への生態系進化が大きく変えてしまう・・・
 最新のCG技術を駆使したと思われる恐竜や巨大生物はかなりリアル。なによりも押し寄せる大津波のようなタイムウェイヴ(進化の波)にハラハラドキドキさせられた。
 原作はあのSF界の巨匠レイ・ブラッドベリが1952年前に書いたものだという。
 歴史を変えることイコール生態系が破壊されるというこの作品のテーマは、まさに現代社会が抱える地球温暖化による環境破壊という問題を50年以上も前に暗示していたかのようだ。

◆2006年3月より全国ロードショー

アメリカ(2005年)

★★★

1時間42分

2006年1月

                                        


             

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